比較的景気に恵まれた時代でさえ、英国の一般農場労働者の生活は不安定でした。
19世紀後半の英国で、完全雇用が達成されることは全くなかったのです。
確かな技術を身につけた人々でさえも供給過剰な状態にありました。
旧式な手工業は、依然として衰退の一途をたどり、大規模な産業都市同様、半農村地帯や村の中にも不況にあえぐ地域が残存していました。
コーンウォールでは、1870年代にすず採掘業が劇的な崩壊劇を演じ、かなりの数にのぼる人々が、ニューサウスウェールズに移住する結果となりました。
1870年代半ば以降、ドイツ、アメリカの産業競争力が力をつけたため、英国経済は全般にわたり沈滞傾向にありました。
輪入の増加と価格の下落により、農業もまた低迷期を迎えていました。
この時代、農村労働者の生活ことに住宅問題は、悩みの種となっていたのです。